登場人物の気持ち
「ジブリで何が好き?」という話題はテッパンですが、
私は「魔女の宅急便」が大好きです。
年をとると、登場人物の気持ちが手に取るようにわかってきますよね。
未成年のころはキキ、トンボ、トンボの友達、ウルスラ。成人してからはおソノさん、おソノさんの旦那さん、お仕事を頼む客さん、キキノお母さんやお父さん、ニシンのパイのおばあちゃん、バーサさん。まだおばあちゃんとバーサさんの世代には遠いですが、それでも気持ちは伝わってきます。
その気持ちがさ、ほんとにやさしさがいっぱいなんですよね。もちろんそれだけじゃないけど、みんなの思いやる気持ちがじーっと沁みてくる。観ているとあたたかい気持ちになってきます。(そしてすぐ涙腺に)
今日観てあらためてぐっときたのは、旅立ちの前のお父さんのセリフ「私の小さな魔女を見せておくれ」でした。旅立ちを迎え、次に会う時には変わっているだろう娘をその目に焼き付けるんですよね……うううう…
「ラジオはいいんでしょ?」ってお母さんに聞いた後の、階段おりながらのうなずきにさえうるっときてしまいます。
息もつけないサスペンスやド派手アクションも楽しいけれど、何度も観たくなるのはこんな映画だなぁ。
おわり。